ホットヨガでは、体が次第に慣れていく過程で「好転反応」が見られます。
しかし、好転反応には「下痢」や「吹き出物」などマイナスな症状が多いため、「体調が悪くなっているんじゃないか?」と不安になってしまう人もいるでしょう。
そこで今回は、ホットヨガによくある症状や好転反応の乗り越え方についてご紹介します。
好転反応なのか、体調不良なのか、判断するのが難しい時に、是非参考にしてみて下さい。
ホットヨガの好転反応とは?どんな症状がある?
好転反応とは、身体が徐々に良くなっていく過程で体に起きる変化のことを言います。
ホットヨガにはどんな好転反応があるのか?
ホットヨガの好転反応によく見られる症状を6つご紹介しましょう。
発熱や頭痛、鼻水など風邪っぽい症状
ホットヨガでは、風邪の初期症状のような「発熱」や「頭痛」を感じる人がよくいます。
常温よりも暑い、室温38度前後、湿度65%前後の環境でホットヨガを行うため、新陳代謝が活発になるからだと言われています。
血行が良くなり、血管が拡張されると片頭痛が起こりやすくなるため、頭痛はホットヨガの好転反応では珍しくありません。
しかし、ホットヨガの好転反応で見られる発熱は、基本的に微熱です。
40度を超えるような高熱が出るケースは滅諦になく、高熱が長く続く場合は体調不良の可能性が高いため、病院へ行くことをおすすめします。
下痢
ホットヨガを行うと、内臓や腸の動きが活発になるのが特徴です。
そのため、体内に溜まっていた老廃物を排出しようと、大量の便が一気に出る場合があります。
これまで便秘気味だった人にとっては、お通じが正常に出るようになり、高いデトックス効果が期待できるでしょう。
しかし、もともとお腹を下しがちだった人にとっては、下痢がひどくなったような印象を受けるかもしれません。
1日中外に出るのも不安になるくらいの下痢は病院での診察がおすすめです。
特にホットヨガのレッスン直後の下痢については、好転反応の可能性があるので様子を見てみましょう。
ニキビ、吹き出物など肌荒れ
ホットヨガで新陳代謝が活発になり、体内で高いデトックス効果が発生すると、肌にもその影響を強く受けます。
老廃物を排出しようとする作用で、「ニキビ」や「吹き出物」などの肌荒れが見られるようになるのです。
女性にとって肌荒れはショックなことなので、最初は吹き出物が好転反応だなんて思わない人もいるでしょう。
しかし、体内から毒素が排出されれば、肌のターンオーバーも高まり、ハリツヤのある美しい肌へ変わっていきます。
正しいスキンケア、十分な睡眠、規則正しい生活習慣&食生活を実践しても肌荒れが治らない場合は、皮膚科へ相談してみましょう。
蕁麻疹
毛穴から毒素を排出しようとすることで、肌が刺激を受けて発症しやすい蕁麻疹も、ホットヨガの好転反応の一つだと言われています。
蕁麻疹は体が温かくなると、余計に痒みが増してくるので、冷やして様子を見てみましょう。
蕁麻疹は個々の体質によって、出る人と出ない人がいます。
普段から蕁麻疹が出やすい人は、ホットヨガを始めたばかりの頃は注意をする必要があるでしょう。
眠気や倦怠感
ホットヨガには強いデトックス効果があるため、体内から毒素が取り除かれる過程で、「眠気」や「倦怠感」が出る場合があります。
特にこれまで添加物を多く摂取していた人は、好転反応が強く出ると言われているので注意が必要です。
ヨガで取り入れた新鮮な酸素が体内に行きわたることによって、体内から体質が変わるため、想像以上に身体に疲れが出る可能性があるでしょう。
眠気を感じている場合は、本能が体を休めようとしているので、十分な休息をとることをおすすめします。
生理が重い
ホットヨガは慣れてくると、骨盤内の血行も良くなり生理痛を軽減してくれるというメリットがあります。
しかし、まだ体が慣れていない間は、生理痛が重く、ほてりなども感じられる場合があるでしょう。
好転反応が出ている期間、生理の経血にも毒素が排出されます。
一時的に生理が重くなっても、ホットヨガで代謝が良くなることで、これまで生理不順だった人が、生理周期が安定したり、生理の痛みも緩和されていくので心配ありません。
好転反応の乗り越え方。基本は安静が吉
ホットヨガをする時に、好転反応の乗り越え方としては「安静」が一番です。
体調が悪い時には、無理をしてレッスンを受けず、しっかり体を休めることを優先しましょう。
体調が悪い時にホットヨガをすれば、好転反応が余計に強く出てしまい、自分自身が辛い思いをしてしまう可能性があります。
ホットヨガは、脱水症状や熱中症になる可能性もあるため、無理は禁物です。
脱水症状や熱中症で重度になってしまうと、痙攣や意識障害で病院へ運ばれる危険性もあります。
好転反応からの回復にかかる時間は人それぞれなので、自分のペースを大事にしながら体調を整えましょう。
ホットヨガの好転反応はいつまで続くの?
好転反応は一般的に、体内の毒素が排出されるまで続くと言われています。
好転反応が1日で終わってしまう人もいれば、数か月続く人もいるでしょう。
好転反応の期間は個人差が大きいので、中には全く症状が出ない人もいます。
これまで「薬」や「添加物」を多く摂取していた人ほど、好転反応には注意をしましょう。
万が一、安静にしていても、ホットヨガによる好転反応で体調が良くならない場合、ホットヨガが体質的に合わない可能性があります。
好転反応が我慢できないほど強く出る場合は、一度医師に相談してみることをおすすめします。
ホットヨガの好転反応を早く終わらせる方法
ホットヨガの好転反応をできるだけ早く終わらせたい人は、以下の3つの方法を試してみましょう。
水分をたっぷり補給し毒素を汗と排出
ホットヨガの好転反応は、体内の毒素を排出すれば自然と落ち着いていくと考えられています。
そのため、好転反応を早く終わらせるのであれば、デトックスの効率を上げることが重要です。
体内の毒素を早く排出するには、水分を沢山摂って、汗と一緒に排出することが有効になります。
デトックスを目的としている場合の水分摂取量の目安は1日2リットルです。
あまり過剰に水分摂取をすると、今度はむくみが酷くなる場合もありますので注意しましょう。
マッサージや入浴による血行を促進
ホットヨガの好転反応を早く終わらせるために、効率良く毒出しするためには、「マッサージ」や「入浴」も有効です。
マッサージや入浴をすることによって、体内の血行が改善され、身体中の毒素を体外へ排出しようとします。
マッサージは凝り固まった老廃物の解消に役立ちますので、入浴後に行うと効率的です。
冷えで体内の血行が悪くなってしまうと、デトックスが進みにくいため、常に体を冷やさないように工夫をしましょう。
特に女性は冷え性で悩んでいる人が多いため、マッサージや入浴による血行促進は簡単なのでおすすめです。
デトックス作用のあるヨガポーズをとる
体内の毒素を早く排出して好転反応を落ち着きやすくするためには、デトックス作用のあるヨガポーズをするのも効果が期待できます。
体内の毒素は放っておくと、臓器や細胞を傷つけ、「癌」や「腎不全」などの大きな病気につながる可能性があるため、健康のためにもデトックスは重要です。
デトックス作用のあるヨガポーズとしては、「かんぬきのポーズ」「サギのポーズ」「ネコの背伸びのポーズ」などが有名です。
レッスン中だけではなく、時間がある時に自宅でも挑戦してみましょう。
こんな症状のときは迷わず病院へ!
ホットヨガをした後に、以下のような症状が出た時には、迷わず病院へ行くことをおすすめします。
高熱や激しいめまい
ホットヨガの好転反応では、微熱やちょっとした立ちくらみを感じることはよくあります。
しかし、39度近い高熱や歩けないほどの激しいめまいが出る場合は、好転反応ではなく別の可能性も考えられるため、自己判断は危険です。
1日様子を見てみて、改善の兆しがないようであれば、医師に診察をしてもらい、体調不良の原因を特定してもらいましょう。
眠れない状態が続く
ホットヨガの好転反応は、素人が判断するには難しいもの。
体調が優れず、眠れない状態が続いているのであれば、病院へ行く方が安心です。
好転反応か病気か判断がつかない場合は、専門家に診てもらった方が早く良くなる可能性があります。
睡眠不足になると、免疫力が低下して、体調が回復しにくくなるので、ますます症状が悪化する可能性もあるので注意をしましょう。
まとめ
ホットヨガの好転反応は、個人差がありますが、一般的にレッスン後に出やすと言われています。
そのため、レッスン後に軽度の「頭痛」や「下痢」を感じた場合は、病気ではなく「好転反応」と考えて良いでしょう。
しかし、重度の発熱や嘔吐などの症状が見られる場合は、すぐに病院で診察を受けることをおすすめします。
好転反応は体内の毒素がなくなると、徐々に薄れていくため、好転反応を早く終わらせたい場合は、「デトックス」を意識した生活を送りましょう。
体内に毒素を貯めないためには、添加物の摂取を控えることも重要です。